2019年03月04日
地中海は遠かった! その2
長年の夢だった「アタック25」の名古屋予選に参加した夫とワタクシ
前回の続きでございます。
「夫婦ペア」の予選なので、テレビ局前には続々とカップルが。
局内へ入れることになって並んでみると、だいたい30組(60人くらい)。
ざっと見る限り、我々より若い20代〜30代くらいのご夫婦が多く、一気に飛んで60代・70代と思われるペアもチラホラ。
ここで、なんの前情報もなかったら「えええ!この人たちと早押しバトル!?」とさらにビビることになりますが、
「かーちゃんこれ見た?」
夫が前もって、予選を体験した人のブログを見つけて情報収集。
徳川将軍だギリシャ神話だのばかり調べていたわたしはノーマーク!
こういう時、ひとりじゃなくてよかったと実感。
しかも、すべてがネット時代のおかげ。40年前の参加者はこうはいかなかった…。
その事前情報によると、予選会場に入ったらまず詳しくプロフィールを書く→8分間で30問の筆記試験→それを通過すると面接
という流れ。
最初から早押しなんてやらせてもらえない。
「とーちゃんは、あれだよね。宮大工推しでいくとテレビ的においしいよね」
「俺…そんなにテレビ出たくないんやけど…」
そんな会話を事前にしていた我々。
予選会場はまさに試験会場のように整然と机が並べられ、番号が貼ってあり新しいボールペンと青い紙が置かれていました。
わたしのところは白、夫は青。
着席すると、ABC朝日放送の番組のディレクターさんから説明が。
「ボールペンの色は4色。パネルの色と同じ色です。今まで何度か予選に出て同じ色を持っている方は替えますのでおっしゃってください」
なんて親切なんだ!さすが44年の歴史。
前に座っていたのは60代?70代?とも思われるご夫婦。
ディレクターさんの導きで、前にある青い紙にプロフィールを詳しく書いていくことになりますが、そこには今までほかのクイズ番組に出たことがあるか、なによりアタック25に出たことがあるかを書く欄があります。
「予選に参加されたことがある人はいらっしゃいますか?」と手をあげた人たちが4〜5組。
前のいぶし銀のご夫婦も手をあげておいででした。
「では、番組に出られた方は…」
という質問にはゼロ!!!なんと60人以上いて0!!!
「マジか!」
44年も続いているのにである。
「もしかしてすごく狭き門なのか…」
ようやく現実を知り始めるワタクシ
初めての人が困らないように、丁寧な説明に沿ってプロフィールを書き込むこと30分。
仕事、同居人(ペットまで)と年齢、得意ジャンル、好きな音楽、苦手なこと、取得資格etc…。
番組に出ることになったらどういうことがあるか、海外旅行に行けるようになったらどうするのか、そこまで話しながら書き込む内容を指示されます。
狭き門とわかっても、すっかり海外旅行まで考えているわたしは、真剣!
「本戦の前には司会の谷原さんも隅々まで読まれます。見やすい字で書いてくださいね〜」
わたしは、長年の番組への想いと、谷原さんも読むであろうこの紙を笑いも織りまぜつつ見ごたえのあるものに書き上げた!(つもり)
面接でもいろんな話ができるように、たくさんの話題をちりばめた!(つもり)
書き終えて紙を集める時に「司会の人谷原さんって言うんだ」と夫。
「ええ!?とーちゃん全然観てないの!?」
「うん、全然知らん」
夜中まで部屋にこもっていたのは、YouTubeで過去の番組でも観てるのかと思った…。
ここで動揺してはいけない。間髪入れずにいよいよ問題を解く時間。
「8分で30問です。短いですので時間配分を考えて解いてください」
この先全国でも予選があるそうで、問題の中身は残念ながらここには書けませんが…。
一問目はサラッと解けた。
二問目…からいきなりつまずいた…。
でも時間配分だ、次々いこう。考えるのは後にとっておこう。
いかん…とにかく出題される幅が広くてハンパなく難しい…。
ヤマを張っていたところが出たには出たが、「そこまで〜!?」という突っ込んだ問題。
隣りの夫は早々にペンが止まっている。
答えられるところは答え、後は戻ってとにかく埋めた。当てずっぽうでももしかしたら◯かもしれない。
あっという間に8分間が終わり、夫と顔を見合わせる。
「ダメだこりゃ…」
周りの人たちも「難しかった〜!!!」という雰囲気。
すぐに採点に入るということで、我々は「あの答えなんやった?」などと話しつつ、スマホで答えを検索。
スゴイなスマホ。
当てずっぽうで書いた答えが、笑える珍回答だったことも判明
「オレ、5問くらいしか当たってないかも…」
「わたしも半分あっとるかな…」
それでも、プロフィールに書いたキャラクターが面白いという理由で面接へ進めるかも…という淡い期待を持ちつつ20分後。
面接へ進めるペアの発表!
30組以上の中から呼ばれたのは…
たったの3組…。
もちろん、我々は「お帰りください」組。
「そりゃそうやさな、一定のレベル越えんと番組に出れんよな」
「プロフィールも、全員のなんて見れんし、点数いい人のものだけ見るよね」
「ここまでできんとあきらめもつくわ!」
「オレなんて全然勉強しとらんし」
「司会が誰かも知らんかったしな」
そして、夫からビックリ発言
「次がんばろう!」
なんか、いろいろ含めて楽しかったもな!そうやそうや、つぎ頑張ろ!
ディレクターさんも言ってござった。1回で出れる人はなかなかおらん、何度も何度も挑戦してくださいって。
あのボールペン、全色集めよう。
その後小6の息子と合流して、まあ家族内だけでどんな問題が出たかを話すと、息子ジャンジャン答える。
わたし「ええ!?じゃあ、自信をもって書いたあの答え、違っとったの!?」
息子「かーちゃん、それ違うさ。〇〇やって」
夫「オレ…実際のところ1問も正解してなかったんじゃないのか…『何しにきたんや』って言われてないか…」
わたし「わたしも10問も合ってなかったかも…」
夫「次は…親子ペアの部で出たほうがいいんじゃない」
わたし「きっとそうやな…」
さらにわたしの長年抱いてきた思いがあっさりと塗り替えられた。
「海外旅行はお金を貯めて行くほうがはるかに簡単」だと…。
地中海は思った以上に遠かった…。
それでもまた挑戦しよう!家族揃って船旅に行ける日を夢みて…。
なによりもろもろ楽しかったし!
で…この日の旅はもうちょっと続きます。
前回の続きでございます。
「夫婦ペア」の予選なので、テレビ局前には続々とカップルが。
局内へ入れることになって並んでみると、だいたい30組(60人くらい)。
ざっと見る限り、我々より若い20代〜30代くらいのご夫婦が多く、一気に飛んで60代・70代と思われるペアもチラホラ。
ここで、なんの前情報もなかったら「えええ!この人たちと早押しバトル!?」とさらにビビることになりますが、
「かーちゃんこれ見た?」
夫が前もって、予選を体験した人のブログを見つけて情報収集。
徳川将軍だギリシャ神話だのばかり調べていたわたしはノーマーク!
こういう時、ひとりじゃなくてよかったと実感。
しかも、すべてがネット時代のおかげ。40年前の参加者はこうはいかなかった…。
その事前情報によると、予選会場に入ったらまず詳しくプロフィールを書く→8分間で30問の筆記試験→それを通過すると面接
という流れ。
最初から早押しなんてやらせてもらえない。
「とーちゃんは、あれだよね。宮大工推しでいくとテレビ的においしいよね」
「俺…そんなにテレビ出たくないんやけど…」
そんな会話を事前にしていた我々。
予選会場はまさに試験会場のように整然と机が並べられ、番号が貼ってあり新しいボールペンと青い紙が置かれていました。
わたしのところは白、夫は青。
着席すると、ABC朝日放送の番組のディレクターさんから説明が。
「ボールペンの色は4色。パネルの色と同じ色です。今まで何度か予選に出て同じ色を持っている方は替えますのでおっしゃってください」
なんて親切なんだ!さすが44年の歴史。
前に座っていたのは60代?70代?とも思われるご夫婦。
ディレクターさんの導きで、前にある青い紙にプロフィールを詳しく書いていくことになりますが、そこには今までほかのクイズ番組に出たことがあるか、なによりアタック25に出たことがあるかを書く欄があります。
「予選に参加されたことがある人はいらっしゃいますか?」と手をあげた人たちが4〜5組。
前のいぶし銀のご夫婦も手をあげておいででした。
「では、番組に出られた方は…」
という質問にはゼロ!!!なんと60人以上いて0!!!
「マジか!」
44年も続いているのにである。
「もしかしてすごく狭き門なのか…」
ようやく現実を知り始めるワタクシ
初めての人が困らないように、丁寧な説明に沿ってプロフィールを書き込むこと30分。
仕事、同居人(ペットまで)と年齢、得意ジャンル、好きな音楽、苦手なこと、取得資格etc…。
番組に出ることになったらどういうことがあるか、海外旅行に行けるようになったらどうするのか、そこまで話しながら書き込む内容を指示されます。
狭き門とわかっても、すっかり海外旅行まで考えているわたしは、真剣!
「本戦の前には司会の谷原さんも隅々まで読まれます。見やすい字で書いてくださいね〜」
わたしは、長年の番組への想いと、谷原さんも読むであろうこの紙を笑いも織りまぜつつ見ごたえのあるものに書き上げた!(つもり)
面接でもいろんな話ができるように、たくさんの話題をちりばめた!(つもり)
書き終えて紙を集める時に「司会の人谷原さんって言うんだ」と夫。
「ええ!?とーちゃん全然観てないの!?」
「うん、全然知らん」
夜中まで部屋にこもっていたのは、YouTubeで過去の番組でも観てるのかと思った…。
ここで動揺してはいけない。間髪入れずにいよいよ問題を解く時間。
「8分で30問です。短いですので時間配分を考えて解いてください」
この先全国でも予選があるそうで、問題の中身は残念ながらここには書けませんが…。
一問目はサラッと解けた。
二問目…からいきなりつまずいた…。
でも時間配分だ、次々いこう。考えるのは後にとっておこう。
いかん…とにかく出題される幅が広くてハンパなく難しい…。
ヤマを張っていたところが出たには出たが、「そこまで〜!?」という突っ込んだ問題。
隣りの夫は早々にペンが止まっている。
答えられるところは答え、後は戻ってとにかく埋めた。当てずっぽうでももしかしたら◯かもしれない。
あっという間に8分間が終わり、夫と顔を見合わせる。
「ダメだこりゃ…」
周りの人たちも「難しかった〜!!!」という雰囲気。
すぐに採点に入るということで、我々は「あの答えなんやった?」などと話しつつ、スマホで答えを検索。
スゴイなスマホ。
当てずっぽうで書いた答えが、笑える珍回答だったことも判明
「オレ、5問くらいしか当たってないかも…」
「わたしも半分あっとるかな…」
それでも、プロフィールに書いたキャラクターが面白いという理由で面接へ進めるかも…という淡い期待を持ちつつ20分後。
面接へ進めるペアの発表!
30組以上の中から呼ばれたのは…
たったの3組…。
もちろん、我々は「お帰りください」組。
「そりゃそうやさな、一定のレベル越えんと番組に出れんよな」
「プロフィールも、全員のなんて見れんし、点数いい人のものだけ見るよね」
「ここまでできんとあきらめもつくわ!」
「オレなんて全然勉強しとらんし」
「司会が誰かも知らんかったしな」
そして、夫からビックリ発言
「次がんばろう!」
なんか、いろいろ含めて楽しかったもな!そうやそうや、つぎ頑張ろ!
ディレクターさんも言ってござった。1回で出れる人はなかなかおらん、何度も何度も挑戦してくださいって。
あのボールペン、全色集めよう。
その後小6の息子と合流して、まあ家族内だけでどんな問題が出たかを話すと、息子ジャンジャン答える。
わたし「ええ!?じゃあ、自信をもって書いたあの答え、違っとったの!?」
息子「かーちゃん、それ違うさ。〇〇やって」
夫「オレ…実際のところ1問も正解してなかったんじゃないのか…『何しにきたんや』って言われてないか…」
わたし「わたしも10問も合ってなかったかも…」
夫「次は…親子ペアの部で出たほうがいいんじゃない」
わたし「きっとそうやな…」
さらにわたしの長年抱いてきた思いがあっさりと塗り替えられた。
「海外旅行はお金を貯めて行くほうがはるかに簡単」だと…。
地中海は思った以上に遠かった…。
それでもまた挑戦しよう!家族揃って船旅に行ける日を夢みて…。
なによりもろもろ楽しかったし!
で…この日の旅はもうちょっと続きます。
Posted by サボ子 at 10:34│Comments(0)
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