2018年01月17日

麒麟児の引退

大相撲好きとしては、いろいろありすぎて初場所を観る氣が湧いてきません…。
はるまふじーっ!!!カムバーック!!!

とかなんとかいいながら、昨日は夕方ラジオで大相撲中継を聴いていたら、(結局聴いている…)
元・麒麟児の北陣親方が今年定年で引退とのことで、インタビューを放送していました。

北陣親方といえば、以前ラジオの大相撲解説に出演していた時に、入門の時のエピソードを話されていて、その話があまりにおもしろいのでファンになってしまったワタクシ。

14才で相撲部屋に入門しようとひとり上京した北陣さん。
門を叩いても「中学を卒業してから来い」と門前払い。
2つの部屋に断られて、公園で途方に暮れていたら、そばを通ったおすもうさんが「うちにくるか?」と声をかけてくれて二所ノ関部屋に入ったとかなんとか…(昨日もお話しされたかも…途中で車を降りたので聴けなかった)。

文字にしてしまうとそれまでの話なのですが、淡々と語られるのにとっても話にひきこまれてしまい、話が終わる頃にはすっかり北陣親方ファンface05

昨日はさらに入門当時のエピソードを話しておられました。
当時二所ノ関部屋には横綱・大鵬がいて、恐れ多くてとてもとても近づけない存在だったとか。
ある日洗い物をしていると、横綱の使っているお茶碗をうっかり落として割ってしまい、
「自分の相撲人生ももはやこれまでか」と思ったそうです。

横綱の前に行って平身低頭謝ったところ、

「あんちゃん・・・怪我はなかったか?」

と横綱が言ったとか。

「茶碗は割れるのは仕方ないが、ご両親から預かった大事な身をけがさせてしまったら申し訳ない。怪我がなくてよかった」

と言ってくれて、ポロポロと涙を流したというお話でした。
その夜電話でお母さんにことの顛末を話したところ…
「横綱は優しい人だねぇ」と言ってくれた…。

北陣さん、またもや語り口がすばらしすぎる!!!
話にひきこまれて涙すら出そうに!

何がすばらしいって、多分この話はいろんなところで何度もされていたはずだと思うのですよ。
14才で入門して、定年までの51年の間に。

でも、「目の前の人やラジオの前の人は初めて聴く人」という感じで話される感じがたまらないのです。
「大事な話を目の前のあなたに語りますよ」感がなんとも…。

ご本人はあまり深く考えておられないかもしれないのですが、
だったらお人柄かなぁ。

ワタクシも40代になると誰に何を話したか忘れるので、あたかも初めて聴かせる話のようにエキサイティングに話をしてサーッと引かれる経験も数々していますが…。
なんだか北陣さんは話を盛ったりしてないし、誠実さがじわじわくるんですよね〜。

わたしもこういう話し方をできるようになりたいなぁ…。

なんていうか、結局は本人がどういう人かみたいなことになってきますよねぇ。。。

精進しますhida-ch_face2

麒麟児の引退大銀杏のカツラをかぶる息子(なんと北陣さんと誕生日が同じだった!)

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Posted by サボ子 at 17:34│Comments(0)つれづれ
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