2021年11月07日

古墳の次は「土偶」

11月は飛騨市の「石棒クラブ」のイベント目白押しでなんとなくソワソワしているサボ子ですflowers&plants10

前回は「古墳」でしたが、今回は「石棒クラブ」主催のイベント

「土偶女子からみた”やさしい”縄文の世界」

こんだあきこさんの歴史講座に行ってきました。

「石棒クラブ」をご存知ない方のために…

「石棒の聖地である 飛騨みやがわ考古民俗館という場所を舞台として いかにして関係人口を増やしていけるかという 地方創生のチャレンジングな試みに 挑戦してい」るクラブです(石棒クラブHPより)

さらに、「石棒をはじめとした文化財の活用を通じて、・未来の新しいミュージアムの姿を創り出す  ・飛騨市や日本全国、そして世界の人に幸せを届ける」ことをミッションとしているクラブです(同上)

でもどうやったら石棒クラブに入れるか誰も知らないという…face15
わたしも全然メンバーではありませんが、去年「飛騨みやがわ考古民俗館バックヤードツアー」に参加して、勝手に応援団をやっていますflowers&plants9

今回は、飛騨市図書館での講演会に参加してきました。

今日の講師のこんだあきこさんは、岐阜県海津市(旧・南濃町)のご出身。
海津市には、貝塚が2つもあるそうです。岐阜県なのに…。
縄文時代は、今より2度から3度平均気温が高い時があったそうで、海津も海っペリだったそう(名前の通り!)。

「今となってはナニがなんだかさっぱりわからないもの」に惹かれるワタクシflowers&plants10
前回は古墳でしたが、遺跡から出土されるもので土器やらなんやら、形状の素晴らしいものがありますね。
その造形の美しさにウットリするのですが、やっぱりココロを掴まれるのは「目や口があるもの」だったりします。
古墳時代だと「ハニワ」、縄文時代だと「土偶」
我が家にもありますの。

古墳の次は「土偶」

これはガチャガチャで出土した合掌土偶です。
後ろには茅野市で発掘された国宝2体。刀を持っているのは、夫が弁当のピックを洗った後しまう場所がわからずのせたもの。

前回の古墳ツアーでは、「飛騨からはハニワは出土していない」という話をお聞きしましたが、土偶は「飛騨みやがわ考古民俗館」で見ましたよ!

古墳の次は「土偶」
写真がイマイチですみませんemotion05

講師のこんだあきこさんは、たくさんの土偶を見てきて、土偶を発掘した方や研究者にたくさんお話を聞いてこられた方。
こんださんによると、土偶は世界にもあるんですってよ。
最古のものは「チェコ」にあるんですと!

でも、こんなにバラエティに富んで、出土数も多いのは日本の特徴なんだそうですemotion20

そんな こんだあきこさんが土偶にハマるきっかけとなった土偶は、奈良県橿原市で見つかったこのニュース記事にある土偶(画像を見たい方は「ニュース記事」の部分をクリック!)。
なんというか…あの緑の…あれみたい…。



古墳の次は「土偶」


台所で眺める国宝級の造形の素晴らしさとはまた違ったゆるさ…flowers&plants10

縄文遺跡はなんといっても東日本がメインとのことで、西日本は縄文晩期に急に爆発的に土偶を作っているけれど↑アレみたいな感じで…。
東日本は気候の厳しさなどから「祈らずにはいられない」人たちが人型の土偶に願いを込めて作ったのではないかとの話も。

そういえば山形出身の友人から昔、こんな話を聞いたのを思い出しましたよ。

「東北に素晴らしい手仕事(刺繍など)が残っているのは、冷害などが頻繁に起こる東北で『口減らし』があった頃、『こんなに素晴らしいものを作れるわたしの子どもを殺さないで下さい』と訴えるためだった」とか。

切ない…。
そう思うと、寒い地方に素晴らしい土偶がたくさんあるのも頷けるような…。
本当のところはわかりませんけどねflowers&plants9

そうそう、台所の「合掌土偶」の本物は青森の八戸で出土したもの。
女性器やおしりの穴まで細かく作られていたそうです!
ウチのもひっくり返して見てみましたが、そこまでは再現されていませんでしたface15
これは出産の姿ではないか、という話も出ました。

今日見た土偶の写真は、赤い色が残っていたりして、ベンガラで真っ赤に彩色されていた名残りだとかいう話も興味深かったです。
粘土色だと思っていたけど、元々はもっとすごい色をしていた土偶もあるんですね。

今、ココロの師匠みうらじゅん氏も感動しておられた『土偶を読む』(竹倉史人 著/晶文社 2021.4 )という本を読んでいます。
まだ途中なのでテキトーな言い方になってしまいますが、
「土偶はゆるキャラではないか!」
というような本です(か?face15

だとしたら…こんなに惹かれる理由も、仏像や仮面ライダーの悪役好きも、ひいては電車や車の顔が好きなことも全部繋がるような…ここまでくると乱暴でしょうか…flowers&plants9

12月には『土偶を読む』の著者の竹倉さんも飛騨へ来られるとのことで、今からとても楽しみです!
竹倉さんは、遮光器土偶のレプリカと一緒に寝たらインスピレーションがやってきたそうです。
今夜はこのガチャガチャの土偶と一緒に寝てみますか…deco9



スポンサーリンク
同じカテゴリー(つれづれ)の記事画像
飛騨市の山城ツアーに行ってきました
市民時報のリレー随筆
憧れのクロテッドクリーム
エネルギー体をさわってもらう
母の認知症 その2
岡本太郎展に行ってきました!
同じカテゴリー(つれづれ)の記事
 飛騨市の山城ツアーに行ってきました (2023-06-22 18:15)
 市民時報のリレー随筆 (2023-05-29 14:24)
 憧れのクロテッドクリーム (2023-05-24 16:47)
 エネルギー体をさわってもらう (2023-04-03 21:03)
 母の認知症 その2 (2023-03-20 16:41)
 岡本太郎展に行ってきました! (2023-03-14 17:11)

Posted by サボ子 at 20:27│Comments(0)つれづれ
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
古墳の次は「土偶」
    コメント(0)