2021年10月31日
飛騨の巨大古墳巡りツアー その3
金曜日の夕方「こーんにーちはー」と、毎週金曜日に卵を届けてくれる「まるぽたまご」のAさんの声
「はーい」と出ると、そこには日本一有名なお姉さんが!
いきなり「じゃーんけーん」と「あの札」を持って勝負を挑まれました!!!
うっすら特徴のあの髪型が写っているのがわかるでしょうか?
花柄のエプロンにいつもの明るい笑顔、卵だけでなく幸せも届けてくれたサザエさんに膝から崩れ落ちたサボ子です
今日はハロウィンですね。
Aさん話もまだまだしたいところですが(今年の仮装にまつわる話もレジェンド級)、先週の日曜日に行った巨大古墳ツアーについて、誰も求めていないけど続けます
午前中に5つの古墳を訪ねてお腹が空いて…お昼は八光苑さんの秋らしいお弁当
ひとつひとつ手間がかかっていて、おかずの種類もたくさん
同じく主婦のOちゃんと2人「誰かが作ってくれた」喜びも感じつつ美味しくいただきました!
午後からはなんと、これまた興味深い説明をしてくださる国府の安国寺の御住職 堀さんも案内に加わってくださるとのこと。
飛騨市教育委員会の三好さん、国府歴まちネットの酒井さん・堀さんと「飛騨北部の歴史案内人ビッグ3」と勝手に呼ばせていただいて…皆さんとともに桜野のバス停で降りて「広瀬古墳」へ。
こちらは直径35・3mの円墳で、明治にはもう盗掘されていて出土品が見つかっていないとのこと。
「こんなカフェいいね。横に窓をつけたりして」とOちゃん
「窓の外を見たら、上から子どもが走って降りてきたりしてね」
古墳カフェ、できたら流行りそう。
土器で出てくる飲み物…、前方後円墳ケーキ…(妄想中)
続いては、近くの「こう峠口古墳」へ。
ここは、首の長いてるてる坊主のような形。
「田んぼをなるべく四角くしようとして、どんどん削られたんや」
「今は周りも市の土地になったで、削られることはないです」とのこと。
文化財だと言われるようになったのは人間の長い歴史の中では最近で、あの安国寺の経蔵(国宝)も昔は子どもの遊び場だったとか。
上ってぐるぐる回ったり、経蔵のお経で鼻をかんだって話を聞いたことありますもな
そら古墳も畑になったり削られたりしますわな。
この「こう峠」の「こう」は「国府」の名前の由来にもなっているとか、この「こう峠」は昔高山へ行くときに使われた道だとか(尾根伝いに行くと早いんですと)、堀さんのお話も興味深いです!
ここでは普段は入れない石室にも入らせていただきました。
Oちゃん撮影、「こう峠口古墳」石室の入り口
入口や羨道は相変わらず狭くて低いのですが、中は広々!天井も高いです。
コウモリのおチビちゃんたちが、かたまってぶら下がっています。
ここも盗掘されて出土品は何も見つかっていないそうです。どんな副葬品が納められていたんでしょう。。。
本日一番の大きさ、全長72・7m。
上に登ると、青空の下で最高に気持ちいい。
「ここが共同墓地になって、ここに入れないかなー」とこぼすと
「いいねー」とOちゃん
骨を収めるとかそんなことなくても、誰かがワイワイ登ってくるようなこんなところがお墓だったら最高だなぁと思ったのでした。
安国寺のおっさまに、たまにお経なんかあげてもらえたら…(またまた妄想中)
青空の中、古墳や飛騨の歴史でお腹いっぱいになったところで、最後は座談会!なんてスペシャルなツアー!
「なぜ飛騨地方では、高山・国府・古川に古墳が多いのか?」
神岡から参加された方は「ジェラシーで言うんじゃないですけど、神岡に古墳はないんですか?」と質問される。
下呂出身のわたしも身近に古墳なんてなかった。
「神岡に古墳と言われているのは1基だけです」
「宮峠を越えると古墳は見つかっていません」とのこと!
ではなぜ高山・国府・古川に多いのか。
参加者の方々が意見を言われます。
「田んぼが多くて豊かだったから?」
「国府に比べて古墳が少ない高山は、平らな土地が少ないから?」
ビッグ3の案内人の皆さんの話を要約すると…
やはり大きな石を運んだり土を盛り上げたりするには、権力のある人の指示があったのではないか。
では権力者とは「食べ物を多く抱えることのできる人」すなわち「米をたくさん持っている人」ということになるだろうとのこと。
「田んぼが多くて豊か」という説は「その通りだと思う」とのことでした
なるほど〜!
国府では、縄文時代の終わり頃には稲作が始まっていたと考えられるそうです
人口も高山の方より多かったとか。
8世紀後半以降、高山に急に遺跡の数が増えているのは「豊かさ」が変わってきたから。
大きな河川に沿って平地が取れるようになってきたから、などなど。
人口の推移や古墳が作られなくなった後の話、国分寺&国分尼寺の話、安国寺の話など、まだまだ時間が足りないほど面白いお話がどんどん
次は縄文遺跡ツアーもいいな〜
廃寺を訪ねるツアーも、山城ツアーも行きたーい!
飛騨市の担当者の方々、是非是非たくさんよろしくお願いします!
当日お世話になった皆さん、本当にありがとうございました。
ツアーでご一緒した皆さんと交わすお話も、一緒に行ったOちゃんとの会話も何もかも楽しい1日でした。
飛騨の歴史、知れば知るほどおもしろーい!
Posted by サボ子 at 13:31│Comments(0)
│つれづれ
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