2022年12月05日
ウ・ヨンウ弁護士と息子
スーパーで流れるクリスマスソングに、どうしても歩調があってしまう…サボ子です


リズムをずらそうとするとすごく難しい

さて、コロナになってから「学校や仕事がないなら映画を観まくるぞー!」と加入したNetflix。
世界のいろんな国のドラマを観ることができるのも魅力です。
Netflix作品は、なにを観ても手間とお金がかかってるなぁ〜と感心

最近日本でも配信が始まった韓国のドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』がおもしろくて、いっきに観てしまいました
ASD(自閉症スペクトラム)の主人公ウ・ヨンウ(
)は、5歳で初めて喋った言葉が法律用語。
驚くべき記憶力で大学も主席で卒業
司法試験もパスしたのに、なかなか就職が決まらない。

時々登場するウチの息子も5歳でASDと診断されました。
「ウ・ヨンウさんはかなりクセ強めやな」
と、テレビを見ているわたしの横で冷静なコメント。
そやけど、まあ、自分が興味のある話をし始めたら相手の都合もお構いなしに話し続けるところとか、
洋服のタグを全部切る(今はだいぶよくなったけど)とか、大きな音でパニックになるとか、
そっくりなところがたくさんあって、
「息子の世界もやっぱりこんな風なんやろな…なんかすっかり忘れとった…」と思うことばかり

息子も成長してだんだん「こういう時にどうしたらいいか」を覚えてきて、それなりにやってるから、いつの間にか(誤解を恐れずに書くと)「普通の子」として接していたな…なんか彼に無茶なこと言ってたな…と反省

そもそもわたしもかなりのグレーゾーン人間やしな…

そうか、確かに就職が難しいとか…現実味があるな…。
そうそう、大きな音にはずいぶん慣れてきて、映画館へ行くのも好きになったので、あんまり気にしていなかったのですが、
中学の時から時々「理不尽な理由で怒鳴る先生」の話をすると、目に涙を溜めてコーフンするようになりました…。
高校に入ってもそういう先生はいるみたいで…その先生の授業がある日は朝からダーク

「ま、そういうこともあるさ」と聞き流していました…。
あることから大手の弁護士事務所に入ったウ・ヨンウさんは、とてもいい同僚と上司に恵まれていたのだけど、ある日別の上司がウ・ヨンウさんの言動に腹を立てて怒鳴り散らすシーンがありました。
横でゲームをしていた息子
「あー!!!俺こういうヤツ許せん!!」
と何度も言っていたのですが、ドラマの中の嫌な上司はますますヒートアップ
すると息子は「許せん!!!」と言って、いつもは穏やかな人間なのに、その辺のものを投げてから座布団をかぶって寝転がってしまった…。
すると息子は「許せん!!!」と言って、いつもは穏やかな人間なのに、その辺のものを投げてから座布団をかぶって寝転がってしまった…。
きっと泣いてるんやな…。
「あー!ごめん!テレビ切るさ。嫌やったんやな!ごめんな!」
ああ、学校で怒鳴る先生の前でもこんな感じなのかもしれん…初めて目の当たりにしたのでわたしも驚きました。
こういう時、多分息子はショック状態で、「こういう時は体を締め付けると少しいい。海外にはそういう時用の椅子がある」とこのドラマで知りました。
ちょっと落ち着いてから、「体を締め付けるといいってやってた」と言うと、学校では自分の体を締めていると言っていました。
さらに、
「アメリカのドラマで怒鳴る人が出てきても大丈夫なんやけど、こうなったのはASDのドラマやし、顔も似ているし生々しいからやと思う」と。
こんな姿を目の当たりにして、さらに自分が知らないことだらけなことがわかって、自分がいろいろ「やっちまったなー!」と思うことも次々と浮かんできて、
また小さい頃お世話になった精神科医の先生に相談に行ってもいいかな…と思ったり、高校の学習相談室の先生も専門家だし、相談してみてもいいかなと思ったり。
夫に話したら、「この先もパワハラみたいな目に遭うことはあるだろうから、対処法を学ぶようなプログラムに参加できるといいな」と。
わたしもまた「ペアレント・トレーニング」したい…

こんな個人的なことを書くのはどうなのか…と自問しながらも、なんだか広く知ってほしいような気もしたりして、戸惑いながら書いています

本当に世の中にはいろんな人がいて、わたしの「世界の見え方」でしか判断していないことをまた実感してしまいました。
でも、知ろうとすることを続けよう。
ちょっと決意表明


Posted by サボ子 at 17:20│Comments(0)
│息子
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