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2019年08月11日

国府の夏は「ごしょうらい」

お盆が近くなると、我が家からは大きな富士山が見えます。



桃畑のオレンジ色の灯りと、ちょっと斜めに見える富士山。
「ああ、今年も季節やな〜」
家族で眺めながらしみじみしとります。

これが「ごしょうらい」
こくふ観光協会のHPによると…
http://www.hidakokufu.jp/enjoy_taste_heal/134/

ご先祖様を迎える迎え火の代わりとして、こくふの荒城川流域を中心に昔から行われて来たそうです。
友達にきいたら、小さいのを含めると10カ所以上あるとか!

国府の名案内人、むかし国府役場の広報課でお世話になった同じ町内のMさんが、
家から見えるこの金桶山の「ごしょうらい」の点灯当番の日やけど一緒にどうや?と言ってくださったので、連れて行ってもらいました。

「1人やと寂しいもんでな、いつも誰か誘ってくんや」

小さい軽自動車に乗せてもらって、向かうは金桶山。
少し登ると舗装してない土道に。
両側にはイノシシよけのフェンス。少し登ると、道にも門のようなフェンス。
それを開けて、またちゃんと閉めてまた山登り。

この「ごしょうらい」をつけるために、毎年下から草刈りをしていかれるそうです。

そやけど、思ったより上がるよ…雨で道が削れて大変なことになっとるし…。
これ全部草刈りしていかれたと思うとビックリ。。。

なんだ坂こんな坂をガタガタと毎日登っていく人がおるんや!

Mさんに聞いたら、大きい2つ(安国寺の裏の洗心の森・金桶山)は有志で草刈りと点灯当番、あとは設置・片づけ。
片づけたら最後に安国寺で法要してもらうとのこと。
3日に1度は発電機の油も補給。

「昔はな〜12時くらいにもう一回消しにいっとったんやさ。そやけど、タイマーを思いついてくれた人がおってな。その人のおかげで6時間経つと消えるようになったんや」

この道、夕方でも怖いのに12時は怖すぎる!!!
15分くらい登ったところで、ようやく発電機に到着。
Mさんは昔と変わらず、「ここからいい眺めやろ」「ここもまたいいぞ」とご自分で発見したいいポイントをたくさん教えてくれました。
わたしが国府に住みたいと思ったのも、こうやっていいところをたくさん教えてもらったからやな…。

木の間から見える、わたしの町。



山と山との間に集落があり、緑の田んぼがキレイ!
「昔とみると、こくふの緑の田んぼもずいぶん少なくなったな」

古川もよく見えました。
「古川は町ですね」
「そうやな、雰囲気がまた違うな」

「そしゃ点けてみるか」
大きな発電機。ここまで持ってくるのも大変そう。
車のエンジンをかけるように、ブルンと大きな音がして、提灯が点きました。


Mさんが、ちゃんと電気が点いているかもう一度富士山のカタチを確認。
もうひとつの裾野の方は、住んでいる町内が見えます。



西の空には下界にいると、見えない夕日。

毎日家からうれしい気持ちで眺めている「ごしょうらい」が、こんな労力をかけて維持されていたと思うと「はぁ〜!!!」とため息が出ました。

新聞広告などで、一口1,000円の協力金を募っておられるそうです。
「そら毎年協力せな!」と思った次第です。。。
実行委員のみなさん、毎年休まず灯りを灯し続けてくださってありがとうございます!
17日のサマージョイフェスタまで、毎晩楽しみながら、お盆を過ごしたいと思います🌵
  

Posted by サボ子 at 14:06Comments(0)つれづれ