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2016年03月19日

病気のつぼみをもった子どもたち 〜青空の下つながろう会の報告をきいて

3月11日に開催された「キャンドルナイト in TAKAYAMA」

お話をされた、中畑朋子さん、野中常雄さんのことを書きましたが、
もうおひとりの安田早苗さんのお話を聴いた感想も、ぜひぜひ残しておきたい!

安田さんは、光の帯ネットワーク「青空の下つながろう会」の方としてお話しされました。

福島を中心とした、放射線量の高い地域の親子を対象に、清見の大原で保養活動を続けていらっしゃいます。

今回、今までの5回の活動報告をもってきてくださいました。

その内容がすばらしくて、おどろきました!

リズムのある生活、イベントなどが多すぎず、ごはんの用意や日々の生活のいろいろもいっしょに体験する日程にも感動。
さらに、食事がすばらしいのです。

免疫力や自然治癒力を高める食事、ここまで徹底されていたとは!

・調味料は無添加で自然な製法で作られたもの
・砂糖はなるべく使わない
・発酵食品や酵素を取り入れる
・調理前に素材を50℃洗いする
・重ね煮を取り入れる
・食べものに感謝すること、欲館で食べることの大切さを感じられるように工夫する
(報告書より)

お母さんたちが、家へ帰っても続けられるように…という工夫もされていました。

安田さんは、「チェルノブイリ法を知っていますか?」と問いかけます。
チェルノブイリ原発事故後に、年間線量1ミリシーベルト以上の地域に住む人たちへの優遇措置です。
その中に、一定期間、線量の低い地域で保養を受ける旅行券が渡されるというのもあります。

子どもたちは、新陳代謝が活発で、細胞分裂をするその瞬間に放射線にヒットすると、大きなダメージを受けます。
その代わり、放射線量の低い地域で思い切り身体を動かすと、大人よりずっと効果があるのだそうです。

このあいだも書きましたが、映画監督の鎌仲ひとみさんは、
「福島の子どもたちは病気のつぼみをもってしまっている。そのつぼみを花開かせないために保養がとても大事」とおっしゃっていました。

なのに、日本の国は20ミリシーベルトまでオッケー!と言い換えて、お金も出しません…。

光の帯ネットワークは岐阜の組織だそうですが、美しい馬瀬川や美味しい空気、そして高山市が保養に協力的とのことで、
毎年大原での保養をされているとのこと。

会計報告を観ても、昨年は32名参加で2週間の保養。
スタッフはボランティアでやっていても、約186万円かかっています。
高山市からの補助金が66万円。あとは、一般からの寄付でまかなっているそうです。

安田さんのお話を聴くにつけ、この大きなことはお金も労力もとてもかかる。
だけどその使命感の強さをひしひしと感じます。
国に対する怒りも、やっぱり湧いてきます。

っしょにボランティアとして参加された森茂さんも、お話してくださいました。
「特別なことができなくてもいい、ぜひ一緒にやりましょう!」とおっしゃっていました。

お金も必要、人力も必要、
チェルノブイリのことを思うと、保養活動は長く続けるもののようなので、わたしもその時その時にできるカタチで参加しよう!

帰りには、3分の1がボランティア活動に使われる「チョコボ(福島キッズ応援バージョン)」というお菓子を買ってきました。
以前にも買ったとこがありますが、中に入っている東北へ行くボランティアの申込書にあらためて感激。
毎月、岐阜〜恵那出発で、2泊(車中泊)3日の東北旅。
このこまめさで続けておられるんだ…。

5年経ったらみんなの関心が薄れるのは当たり前、ってどこかで思っていた自分に気づきました…。
そう言えば、生協でホソボソと続けていた「暮らし応援金」(東日本大震災で被害に遭った方々への寄付)もいつの間にかやめてるな…。
まずは、コチラを再開。

3.11を一里塚のようにして、毎年考えを深めていきたい…そう思う経験でした。

「チョコボ」の中に入っていたボランティア募集の紙と、保養活動報告書

  

Posted by サボ子 at 09:58Comments(0)つれづれ