2018年06月19日
つきいちシネマ7月「ある精肉店のはなし」①〜ぼくの好きな先生
サボ子、渾身の映画情報です!!!
スタッフをやらせていただいている「つきいちシネマ」
6月30日(土)、7月1日(日)に
以前から観たかった映画『ある精肉店のはなし』を上映します!
いよいよ上映を決めて、スタッフで早速試写会をしました。
そこで感じたことを、なんとなく書いてみようと思います。
これで映画に興味をもってもらえるのか…どうなのか…
というか正直映画からそれていきます…
おヒマなら読んでね!
ワタクシサボ子、子どもの頃から学校は毎日イヤで…。
友達がおもしろかったのでなんとかがんばって行ったけど、今なら絶対休んでます
ずっとイヤなんだけど、行かなきゃならなくて、中学入ってこれまた窮屈で、先生も締め付けてくるし、友達もなんか荒れてるし、自分も荒れてるし。
それでも、好きな先生がいたんです。
あのRCサクセションの「ぼくの好きな先生」を聴くと思い出す、地理のおじいさん先生。
酒だかタバコだかで声は焼けててガラガラなんだけど、いつも白いワイシャツに青いネクタイ。
おじいさんに見えたけど、今思うと定年前なんだから50代だったのか…。
中1の時に、自分のクラスで道徳の研究授業があって、若い担任の先生が緊張して授業をされていました。
後ろには学校のたくさんの先生たち。
わたしたちは、道徳が小さい頃からあった世代で、ずっと先生の求める答えを言えばまぁなんとかなってきました。
だけど、反抗期真っ盛りのワタクシ。先生の言うことにいちいち文句をつけたくてたまりません。
「この主人公の思いはAかBか」と聞く担任の先生に、イラッと来たワタクシ。
「ここでAかBかなんて決められない!どっちでもないかもしれないし、どっちもあるかもしれないです!」みたいなこと俄然イヤミに言ったはず…わたしの黒歴史…。
研究授業だったのにね…担任の先生のメンツもなにもあったもんじゃないですね
そしたら、その地理の先生が、あとから「あの意見はいい」とすごく褒めてくれたんです。
わたしとしては、先生に反抗するための手段でしかなかったので、もう恥ずかしくてたまらなかったところもありますが、それでもやっぱりうれしかった。
大人になってみてわかります。なぜ褒められたのか。
先生というのは、求める答えを言えば褒めてくれる存在だと思っていたわたしは、担任の先生を否定しかねない地理の先生にたまげました!
「この人ならわかってくれる!」
その先生が熱心に教えてくれたのがいわゆる「同和問題」
正直、自分の身の回りを見る限り「ピン」と来なかったのですが…。
やっぱりくり返し話を聞くと、胸が苦しくなりました。
両親に聞いてみると、「昔はこの辺りでも『と畜』する人たちは差別を受けていた」、「サボ子が被差別地区の人と結婚すると言ったらやっぱり考える」と言いました。
先日ちょうど、差別について書いた中3の時の作文が出てきました!
町内の少年の主張大会用に書いたものです。
タイトルは「人として」
はずかしっ!!!武田鉄矢かーい!
中身はまあ…青臭い「差別をなくそう!」という主張なんですが、こんな文章が…。
「私の親戚の住んでいる家の近くにも、被差別部落があります。
住んでいる所は、新幹線の線路の近くのとても環境の悪い所なのです。
又、私と同年代の子は、髪を染めたり、煙草を吸ったりする子ばかりなのだそうです。(原文ママ)
そして学校では、その子たちがかたまってしまって、同級生のいとこは“こわくて話せない”と言っていました。
(中略)おばさんは、そう同情していても、これはどうしようもないように、話をします」
自分でもすっかり忘れていました。30年前の話です。
おばさんといとこは滋賀県に住んでいます。
映画の中の精肉店は、大阪の貝塚市にあります。(昨日の地震、大丈夫だったでしょうか…)
映画の中でも、結婚する若いカップルが出てきます。
自分たちの手で牛を育て、と畜し、売っている北出さん家族は、いわゆる被差別地区に住んでいます。
差別の問題に限らず、いろんなものをひきうけて毎日生きているご家族の姿を見て、さまざまな見方ができる映画です。
ただ淡々と映し出される日常。
感想は観ている人にお任せ。
こういう映画が大好きです。
あの地理の先生はお元気かどうかもわからないですが、
この映画を上映するってことをお伝えしたいなぁ。よろこんでくださるだろうか…。
興味のある方は、ぜひ会場にいらしてくださーい♪
お待ちしています。

「ある精肉店のはなし」
いのちを食べて いのちは生きる
大阪貝塚市での屠畜見学会。牛の命と全身全霊で向き合うある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。
店に持ち帰られた枝肉は、丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。皮は丹念になめされ、立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかでいつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。
2012年3月。代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。
いのちを食べて人は生きる。「生」の本質を見続けてきた家族の記録。
★釜山国際映画祭ワイドアングル部門招待作品
★山形国際ドキュメンタリー映画祭 日本プログラム部門招待作品
★平成26年度文化庁文化記録映画大賞
★第87回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第2位
★ニッポンコネクション(ドイツフランクフルト) ニッポン・ヴィジョンズ観客賞
★第5回辻静雄食文化賞
2013年/日本/108分
監督:纐纈あや プロデューサー:本橋成一
上映日時・場所
①6月30日(土)19時〜 風屋(高山市石浦町7−466)
②7月1日(日)10時〜
③7月1日(日)13時30分〜 千島会館(高山市千島町633−1)
※千島会館はお子さま連れO.K.
チケット
一般1,500円 小・中学生1,000円
(未就学児は無料)
①の風屋は、20席限定
②・③の千島会館は、50席です。
チケットは、風屋(高山市石浦町7−466)で取り扱っています。
またご予約も可能です。
高山市民文化会館でも発売中です!
ご予約・お問い合わせは
0577−37−2744(風屋)
tsuki1cinema@gmail.com
毎回上映後に希望者で座談会を行っています。
お時間のある方は、どうぞお話を聞かせてください。
※リアルな屠畜・解体シーンが出てきます。
また、7月1日の千島会館での上映は、お子さま連れO.K.の上映会です。あらかじめご了承ください。
スタッフをやらせていただいている「つきいちシネマ」
6月30日(土)、7月1日(日)に
以前から観たかった映画『ある精肉店のはなし』を上映します!
いよいよ上映を決めて、スタッフで早速試写会をしました。
そこで感じたことを、なんとなく書いてみようと思います。
これで映画に興味をもってもらえるのか…どうなのか…

というか正直映画からそれていきます…

ワタクシサボ子、子どもの頃から学校は毎日イヤで…。
友達がおもしろかったのでなんとかがんばって行ったけど、今なら絶対休んでます

ずっとイヤなんだけど、行かなきゃならなくて、中学入ってこれまた窮屈で、先生も締め付けてくるし、友達もなんか荒れてるし、自分も荒れてるし。
それでも、好きな先生がいたんです。
あのRCサクセションの「ぼくの好きな先生」を聴くと思い出す、地理のおじいさん先生。
酒だかタバコだかで声は焼けててガラガラなんだけど、いつも白いワイシャツに青いネクタイ。
おじいさんに見えたけど、今思うと定年前なんだから50代だったのか…。
中1の時に、自分のクラスで道徳の研究授業があって、若い担任の先生が緊張して授業をされていました。
後ろには学校のたくさんの先生たち。
わたしたちは、道徳が小さい頃からあった世代で、ずっと先生の求める答えを言えばまぁなんとかなってきました。
だけど、反抗期真っ盛りのワタクシ。先生の言うことにいちいち文句をつけたくてたまりません。
「この主人公の思いはAかBか」と聞く担任の先生に、イラッと来たワタクシ。
「ここでAかBかなんて決められない!どっちでもないかもしれないし、どっちもあるかもしれないです!」みたいなこと俄然イヤミに言ったはず…わたしの黒歴史…。
研究授業だったのにね…担任の先生のメンツもなにもあったもんじゃないですね

そしたら、その地理の先生が、あとから「あの意見はいい」とすごく褒めてくれたんです。
わたしとしては、先生に反抗するための手段でしかなかったので、もう恥ずかしくてたまらなかったところもありますが、それでもやっぱりうれしかった。
大人になってみてわかります。なぜ褒められたのか。
先生というのは、求める答えを言えば褒めてくれる存在だと思っていたわたしは、担任の先生を否定しかねない地理の先生にたまげました!
「この人ならわかってくれる!」
その先生が熱心に教えてくれたのがいわゆる「同和問題」
正直、自分の身の回りを見る限り「ピン」と来なかったのですが…。
やっぱりくり返し話を聞くと、胸が苦しくなりました。
両親に聞いてみると、「昔はこの辺りでも『と畜』する人たちは差別を受けていた」、「サボ子が被差別地区の人と結婚すると言ったらやっぱり考える」と言いました。
先日ちょうど、差別について書いた中3の時の作文が出てきました!
町内の少年の主張大会用に書いたものです。
タイトルは「人として」
はずかしっ!!!武田鉄矢かーい!

中身はまあ…青臭い「差別をなくそう!」という主張なんですが、こんな文章が…。
「私の親戚の住んでいる家の近くにも、被差別部落があります。
住んでいる所は、新幹線の線路の近くのとても環境の悪い所なのです。
又、私と同年代の子は、髪を染めたり、煙草を吸ったりする子ばかりなのだそうです。(原文ママ)
そして学校では、その子たちがかたまってしまって、同級生のいとこは“こわくて話せない”と言っていました。
(中略)おばさんは、そう同情していても、これはどうしようもないように、話をします」
自分でもすっかり忘れていました。30年前の話です。
おばさんといとこは滋賀県に住んでいます。
映画の中の精肉店は、大阪の貝塚市にあります。(昨日の地震、大丈夫だったでしょうか…)
映画の中でも、結婚する若いカップルが出てきます。
自分たちの手で牛を育て、と畜し、売っている北出さん家族は、いわゆる被差別地区に住んでいます。
差別の問題に限らず、いろんなものをひきうけて毎日生きているご家族の姿を見て、さまざまな見方ができる映画です。
ただ淡々と映し出される日常。
感想は観ている人にお任せ。
こういう映画が大好きです。
あの地理の先生はお元気かどうかもわからないですが、
この映画を上映するってことをお伝えしたいなぁ。よろこんでくださるだろうか…。
興味のある方は、ぜひ会場にいらしてくださーい♪
お待ちしています。







「ある精肉店のはなし」
いのちを食べて いのちは生きる
大阪貝塚市での屠畜見学会。牛の命と全身全霊で向き合うある精肉店との出会いから、この映画は始まった。
家族4人の息の合った手わざで牛が捌かれていく。牛と人の体温が混ざり合う屠場は、熱気に満ちていた。
店に持ち帰られた枝肉は、丁寧に切り分けられ、店頭に並ぶ。皮は丹念になめされ、立派なだんじり太鼓へと姿を変えていく。家では、家族4世代が食卓に集い、いつもにぎやかだ。家業を継ぎ7代目となる兄弟の心にあるのは被差別部落ゆえのいわれなき差別を受けてきた父の姿。差別のない社会にしたいと、地域の仲間とともに部落解放運動に参加するなかでいつしか自分たちの意識も変化し、地域や家族も変わっていった。
2012年3月。代々使用してきた屠畜場が、102年の歴史に幕を下ろした。最後の屠畜を終え、北出精肉店も新たな日々を重ねていく。
いのちを食べて人は生きる。「生」の本質を見続けてきた家族の記録。
★釜山国際映画祭ワイドアングル部門招待作品
★山形国際ドキュメンタリー映画祭 日本プログラム部門招待作品
★平成26年度文化庁文化記録映画大賞
★第87回キネマ旬報文化映画ベスト・テン第2位
★ニッポンコネクション(ドイツフランクフルト) ニッポン・ヴィジョンズ観客賞
★第5回辻静雄食文化賞
2013年/日本/108分
監督:纐纈あや プロデューサー:本橋成一
上映日時・場所
①6月30日(土)19時〜 風屋(高山市石浦町7−466)
②7月1日(日)10時〜
③7月1日(日)13時30分〜 千島会館(高山市千島町633−1)
※千島会館はお子さま連れO.K.
チケット
一般1,500円 小・中学生1,000円
(未就学児は無料)
①の風屋は、20席限定
②・③の千島会館は、50席です。
チケットは、風屋(高山市石浦町7−466)で取り扱っています。
またご予約も可能です。
高山市民文化会館でも発売中です!
ご予約・お問い合わせは
0577−37−2744(風屋)
tsuki1cinema@gmail.com
毎回上映後に希望者で座談会を行っています。
お時間のある方は、どうぞお話を聞かせてください。
※リアルな屠畜・解体シーンが出てきます。
また、7月1日の千島会館での上映は、お子さま連れO.K.の上映会です。あらかじめご了承ください。
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Posted by サボ子 at 11:23│Comments(0)
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