寝押しの思い出

サボ子

2015年06月19日 17:53

「寝押し」ってしますか?

先日のこと、8歳の息子がわたしのクローゼット(とは名ばかりの、昭和なカラフルなビニールの衣装をつり下げる箱)に隠れた拍子に、
わたしの数少ないネックレスの鎖を切ってしまい、
わたしが叱りつけた後のこと。

せめてものツミホロボシのつもりだったのか、自分ととーちゃんかーちゃんの布団を敷いてくれた。
(ま、たたんであるだけなので広げただけなんですけどね)

「こんなこともするようになったのか〜」としみじみしていて思い出した。
「寝押し」のこと。


母は、仕事でいわゆる「スラックス」を履いていて、毎日帰ってきてズボンを履き替え、
寝る時にその仕事用のスラックスを布団の下に敷いて「寝押し」していました。

わたしも息子くらいの頃、6つ上の兄は子供部屋を一人で使っていたので、わたしは両親と布団を並べて寝ていました。
先に寝室へ行き、ちょっとサービスに両親の布団をしいて、ついでに寝押しもやってあげよう!こりゃナイスアイデアだ!と、ひとり「いいことをした」満足感で母のズボンを寝押し。

数時間後、布団がしいてあり、さらにズボンがないコトに気づいた母は、布団をめくってひとり笑いをこらえるのに必死だったとか。

寝押しって、膝の前と後ろにぴっちり線をつけるように、たたんだ状態で押すものなんですね
それを知らないわたしは、広げたまま布団をのせていたらしく、母は眠りこける娘の横で笑いが止まらなかったとか。


 
30年も前の話なのに、よく聞かされます(笑)

そういえば、わたしはあのときの母と同じくらいの年になりましたが、寝押しなんてしないな〜。
ジャージみたいなズボンとか、ジーパンばっかり。
毎日、しっかりたたんで
布団にしいていた母の動作を思い出すと、今の自分がちょっと恥ずかしくなります。

ちょいと今夜あたり、弓道の袴でも寝押ししてみようかな〜。


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