もしもわたしがアフガニスタンの少女だったら 〜つきいちシネマ12月上映会『SONITA 』

サボ子

2019年12月07日 10:16

昭和生まれだけど…今日は「少女だったら」を考えてみます。サボ子です

スタッフをやらせてもらっている「つきいちシネマ」12月の上映は、アフガニスタン出身の少女「ソニータ」を追いかけたドキュメンタリー映画です。

サボ子には学年が6つ上の兄がいます。
兄もわたしも、高校生の時には毎日母にお弁当を作ってもらっていました。
同級生には、自分でお弁当を詰めてた子もいたのに、ありがたい話です。
それでも、兄の時は食べたお弁当箱をそのまま母に返していたのに、
「サボ子は女の子だから洗いなさい」と言われた。
その理由に納得できない!
ズボラなわたしは「なんでわたしだけ」と、洗うのを嫌がって、家にある空容器を母が使い尽くすまで弁当箱を溜めて、洗わなかった経験が…かーさん、困らせてごめん…。

私がかーちゃんだったら2個目を詰めないですけどね…
今思えばワガママ娘だったと思いますが、「男だから、女だから」の理由だけはやっぱり納得できないでいます(40代反抗期は続く…)。


ソニータは、お兄さんの結納金のために10代のうちに結婚させられようとしています(相手の持参金目当て)。
サボ子よ、弁当箱がなんだ!(納得してないですけどね)←くどい

彼女はイランに亡命中なんですが、イランでは女性が人前で歌を歌うことを法律で禁止されています。
髪にスカーフを巻いていることがとても重要。
ソニータは歌うことが好き。スターになりたい。

先月の映画のナディアさんはイラクの人。
イスラム国によって拉致され、性的虐待を受けた少女たち。
なんとか逃げて村へ帰っても、結婚前に性的交渉をしてしまった女の子たちは家族によって殺されるという現実。

日本でも、女の子は親に結婚させられた時代も…。

映画の中では、ずいぶん年上の男性に僅かなお金で嫁がされる少女や、家族から暴力を受けた少女たちが出てきます。
ソニータも例外ではありません。
彼女たちの嘘のない表情が全てを物語っていると感じます。

彼女たちがスカーフを気にせず、好きな歌を歌い、家族から暴力を受けなくなる日が来るのでしょうか。
空爆や武装組織に怯える日々もなくなってほしいけど、少女たちが酷い扱いを受けることも同じように考えたい。
10代の少女たちのいろいろは情報としては知っていましたが、目の前のリアルな表情を見るとグッと自分の近くに引き寄せられてきます。
これが映画の力なんだな、と思います。

自分の国のことではないし、よその国の文化をとやかくいうのは間違いかな?
わたしは「自由さ」を知ってしまったからこんなふうに思うのだろうか。
自問自答していますが、「やっぱり違う」と感じています。
どんな人も大事にされたいし、自分のことを自由に表現したいし、好きな人と一緒にいたい。
と思うんですよね〜

ソニータは希望が見える映画です。
関わる女性監督の表情もリアルです。
若い人にも見てもらいたい。
「にじ」もとってもいい場所ですよ!


つきいちシネマの12月上映会
『ソニータ』


《サンダンス映画祭2016 ワールドシネマ部門グランプリ&観客賞ダブル受賞》
《アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭(IDFA)2015 観客賞》
《シェフィールドドキュメンタリー映画祭2016 ヤング審査員賞》ほか受賞多数

家族のために結婚を強いられる魂のラッパー、
ソニータは歌い、自らの運命を変えていく——

ソニータの理想の両親はマイケル・ジャクソンとリアーナ。もしパスポートを
持っていたら名前はソニータ・ジャクソンにしたいと言う。スクラップブック
に書いた夢は有名なラッパーになること。しかし、現在の彼女のファンはイラ
ンの首都テヘランの子ども保護施設の子どもたちだけ。パスポートも滞在許可
証もなく、アフガニスタンのタリバンから逃れてきた難民の彼女は、不法移民
としてこの施設で心の傷を癒やすためのカウンセリングや将来のアドバイスを
受けている。

一方で彼女の家族は全く別の将来を準備していた。アフガニスタンに住む親は、
16歳になったソニータを、古くからの習慣どおりに見ず知らずの男性に嫁がせ
ようとする。花嫁の値段は9,000ドル。夢を追いかけたいソニータに結婚する
気はない。しかし、家族との関係も失いたくない。そんなジレンマを抱えなが
らも女性が歌うことが許されないイランで、ソニータはどうしたらラッパーに
なる夢を叶えることが出来るのだろうか?ロクサレ・ガエム・マガミ監督は、
取材対象の人生に関与すべきかどうか悩みながらも、同じ女性としてこの問に
答えるようにソニータの夢と人生に深く関わることとなる。ラップのビデオク
リップを製作すると、運命を変える出来事が起きる。果たしてソニータは人生
を変えるチャンスをものにする事ができるのか?

監督:ロクサレ・ガエム・マガミ
出演:ソニータ・アリザデ、ロクサレ・ガエム・マガミ
製作総指揮:ゲルト・ハーク
音楽:ソニータ・アリザデ、セパンダマズ・エラヒ・シラジ
制作:TAG/TRAUM
共同製作:INTERMEZZO FILM、 ロクサレ・ガエム・マガミ、NDR、RTS、
SRG SSR、DR
原題:Sonita
配給:ユナイテッドピープル
2015年 / 91分 / スイス・ドイツ・イラン
後援:国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所、Girl Power、ハリウッド化粧品


上映会詳細
日時:2019年12月14日(土)①9:30 ②13:30
場所:にじ 高山市国府町宮地1463-7 荒城神社向かい 080-3019-9201(タイラ)
チケット:前売り1200円 当日1500円 高校生以下無料
お問い合わせ・ご予約 090-4466-5363 (すぎうら) tsuki1cinema@gmail.com
080-3019-9201 (にじ・タイラ12/2〜12/11までは電話に出られません。)

映画上映後、皆さんでお話ししたいと思っています。お時間ある方は是非ご参加ください♪



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