「あたりまえのこと」って? つきいちシネマ11月上映会「サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト」

サボ子

2019年11月01日 09:27

携帯電話やパソコンの指紋認証がちょいちょい効かなくなってきて、冬の訪れ(手荒れの季節)を感じるサボ子です

先月、(平たく乱暴に言えば)神様の声を自動筆記してしまう…という方とお話をする機会がありました。
こういう話が好きな方は、ワクワクするでしょ?

その方と会うのは4回目くらいなんですがあんきなおっちゃんで、語られる内容は重いんですが、そのお人柄にほっこりしつつ、いつも宿題をもって帰ってきます。

その中で、未来をよくしようって話になります。
そこで、子どもに元気なくないですか?って聞きました。
これを読んでおられる方の中にも、子どもと関わる方は多いかと思いますが、子どもたち、元気ですか?

うちも中1の子がいますが、家では朗らかでよく踊ったりしてはいますが、なんていうかわたしの思う「元気」がない。
「ええ〜!」と驚いたり、「すげー!」と夢中になったりすることがあんまりなくて、大人としては「もっとこいよ!!!」みたいに思ってしまう。
それぞれ一人の子どもの中には、熱いものがあるだろうとは思っているのですが…。

神様の声を聞くおっちゃんは、
「そやな〜最大の原因は恵まれすぎてること、そして情報過多。現実をバーチャルで見とるやろ」
「それにはテレビやネットをやめることやろうけど…今は難しいよな」

そうか、わたしの子どもの頃、上の世代はもっと熱く見えていた。
あの人たちから見たら、わたしも冷めて見えたんやろな…バリバリテレビっ子世代だし。

そのために…
「せっかく人のつながりが多い高山に住んでるんだったら、人の集まりの中に連れていくのはいいかもな」
「人と人とが集まると、予定調和ではいかん。その時彼らが何かを見つけ出す」

そのほか具体的なアドバイスをもらいました。
なるほど。

そして、人が自立することが大事という話をされました。
ここで言う「自立」とは、全てのことが「おたがいさま」の世界。

善意のある無しに関わらず、恩を感じることでもなく「あたりまえ」になっていくこと。
厳しいお話だと思いません?でも実現していったら今より生きやすそう。
子どもも元気になるかな。


さて、今夜と明日上映される「サティシュの学校」ですが、
いち早く試写で観ました。

サティシュさんはとても「あたりまえのこと」を仰っています。
これを「あたりまえ」と思えるのか…は人それぞれかもですが。

でも、あたりまえのことを言おうとすると「理想だ」とか「甘い」とか言われた経験が。
特に「経済」について。
だけど、サティシュさんは「経済」も「教育」も「平和」も同じロジックで語っておられます。
「あ、いいんだ」
と思いました。

「あたりまえ」すぎて、いろんな場面に当てはめることができるだろうか。
そこに、先日聞いたおっちゃんのお話と重なる、厳しさと明るい未来を同時に感じました。

皆さんはどんなふうに感じられるかな…今から観ていただくのが楽しみです。
当日券も出ます。
どうぞ千島会館にお越しください!

つきいちシネマ11月上映会

「サティシュの学校 みんな、特別なアーティスト」


現代を代表するエコロジー思想家、非暴力平和運動家、 ガンディー思想の継承者サティシュ・クマールは、「ヒューマン・スケール(人間の身の丈に合った)教育運動」を展開する中、イギリス南西部にシューマッハー・カレッジを設立した。「ヒューマン・スケール教育運動」とは、本来の教育のあり方を取り戻そうとする運動のこと。サティシュは言う。「本来の教育とは、知識を詰め込むことではない。すでに備えられている“アーティストとしての自分”に気づくこと」と。「アーティストとは特別な人のことではない。誰もが特別なアーティストなのだ」と。サティシュの教育思想から、私たちの内にある想像力、創造性を呼び起こし、素晴らしい人生を、社会を、未来をつくりだしましょう。さあ、あなたも「サティシュの学校」へ。  

サティシュの言葉
・想像力の種から人生の木は育つ。
・アーティストとは特別な人のことではない。誰もが特別なアーティスト。
・平和のためにできること? まず自分が平和を生きること
・ローカル経済とは「場所の経済」。自然こそが本物の富。
・オリジナルであるとは、古代からの知恵と伝統に根差していること。
・全ての仕事は、変革のアートである。



サティシュ・クマール Satish Kumar
現代を代表するエコロジー思想家、非暴力平和運動家。サティシュ・クマールは1936 年、インド、ラジャスタン地方の村でジャイナ教信徒の両親のもとに生まれた。父の死を契機に、死がもたらす悲しみを超える道を模索し始めたサティシュは、9 歳にして出家、ジャイナ教の僧侶となる。18 歳の時、マハトマ・ガンディーの社会的非暴力思想に魂を揺さぶられ、還俗を決意。その後、ヴィノーバ・バーヴェ師のもとで社会変革運動に携わった。1961 年、90 歳の哲学者バートランド・ラッセルが、核廃絶を求める座り込みで逮捕されたというニュースに触発され、サティシュは友人とともに、当時4 つあった核保有国(ソ連、フランス、イギリス、アメリカ)の首都へ、平和のメッセージを届ける平和巡礼に旅立つ。2 年半かけて、1 万4 千キロの道を一銭ももたずに歩き通した。
その後、サティシュは『スモール・イズ・ビューティフル』で知られる経済学者、E.F. シューマッハーと出会い意気投合。1973 年、シューマッハーに請われて、『リサージェンス』誌の編集主幹となる。以来、『リサージェンス』はエコロジー思想の知的拠点として、また環境と平和、科学とスピリチュアリティをめぐる世界的な議論の場であり続けている。1982 年、自宅のあるイギリス南西部デヴォン州に「スモール・スクール」という中学校を創設し、自然からの学び、日常生活の重視などを特徴とする先駆的なカリキュラムで注目を集めた。1991 年には、「シューマッハー・カレッジ」を創設。パラダイムの転換を模索する人々が世界中から集い、学び合う場となっている。


●日時/2019年11月1日 ①19:00 11月2日 ①9:30 ②13:30

●会場/千島会館 高山市千島町633-1 *駐車場あります

●チケット/前売1200円、当日1500円、高校生以下無料

●問合せ・ご予約/090-4466-5363(すぎうら) tsuki1cinema@gmail.com

・製作年/2018年
・時間/72分
・後援/高山市、高山市教育委員会
・日本語字幕

*上映後、映画の感想をシェアする時間があります。お茶を飲みながら一緒におはなししませんか。


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