よろこびもかなしみも…矢野顕子

サボ子

2015年11月30日 07:42

飛騨で矢野顕子が生で聴ける日が来るとは…。

行ってきました!土曜日の下呂交流会館泉ホール「矢野顕子リサイタル2015」

圧倒されました。すごすぎました。

一緒に行ったのは、「生アッコちゃんはもしかしたらYMOの散開コンサート以来!?」という、元・職場の先輩と、
「産後初ライブ!」(10年ぶりくらい?)という若い頃のライブ仲間と、2ヶ月前にかわいい赤ちゃんを産んだばかりの友人、という精鋭ぞろい。
わたしも息子を下呂の父母にお願いして、なんとかかんとかやってきた4人の主婦。

チケット発売日には、交流会館に並びました。順番に好きな座席が選べるんです!
「5列目からは1段上がります」と聞いて、5列目を4席ゲット!(最前列は目のやり場に困ることがありますよね…)
しかもチケットをなくしたときのために、控えもとってもらえる(希望者)システム!すばらしい!
職員さんの話によると、何年も前から矢野さんにオファーをし続けてくださっていたとか!
なんと、ありがたい…。感謝、感謝です…。

登場したアッコさんは笑顔で、そして歌詞にあわせて表情豊かにピアノを弾きながらひとりで歌います。
2曲目の「Super Folk Song」でもうすでに涙が止まりません…。
なんて切ない歌なんだ…。生で聴くと、100倍切なさが迫ってきて泣かずにいられない…。

後から聞いたら、「こんなに泣いているのはわたしだけだろう…」と、落涙、鼻水、時に嗚咽を4人が4人とも我慢し続けていたそうで(笑)

アッコさんの歌から、いろんなものをいただいた氣持ちです。
曲のすばらしさとか、演奏のすばらしさはもちろんなんですが、もっと「生きざま」みたいなものをガツンと目の当たりにしちゃった感じです。

会場へ着くまでに、ファーストアルバムの「JAPANESE GIRL」を聴きながら行ったのですが、「あれ?こんなにいい曲だったんだ!」と新たな発見が。

そういえば、このジャケットの絵を描いた駒沢裕城さんが飛騨に住んでいらっしゃった頃、「日本のロックのあけぼの」の頃の話をいっぱい聞かせていただいた、贅沢な経験があるのですよ!

駒沢さんは、今は活動休止中の「ムーンライダーズ」の前身「はちみつぱい」のメンバーで、暖かく独特な音を奏でるペダルスティールギターの奏者です。

このアルバムは、半分だけ「リトル・フィート」というアメリカのバンドが参加していて、
駒沢さんはいっしょにレコーディングすることはなかったけれども、その音を聴いてグルーヴに感動したというような話をしてくださったことがあります。

そんなことを思い出しながら、会場へ。
矢野さんのライブは、いつも直前に「何を演奏しようか」決められるそうです。

当日は、涙涙の「Super Folk Song」の後に、
オリジナルムーンライダーズの「大寒町」。
そのあとはちみつぱいの「塀の上で」を演奏。。。

涙の止まる間がないんですけど〜!!

清水ミチコさんや清志郎さんなどのお話もされて、
そこでもまた涙、涙。。。

なんだか熱が出てしまいそうな、圧倒的な体験になりました。
ご自分の歌、人の歌、いろんな曲を歌われましたが、アッコさんが歌うとその曲の陰影がくっきりして
「こんな歌だったんだ〜!」
ってココロを揺さぶられます。

人のうた 矢野がうたえば 矢野のうた

かつて糸井重里さんはうまいこと言わはったもんです。

そして、「今だから」こそわかることもあるんだなと思うのでした。
うれしいことも悲しいことも、それなりに経験したからこそ、アッコさんの曲が身にしみる…。

この先、かなしいことやしんどいことがあっても
「これでまた矢野顕子の曲が沁みるようになる」と思えば耐えられるかも!(笑)
いや、きっとそうに違いない、と思うのでした。


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