草木染めをしました

サボ子

2021年07月16日 22:47

昨日のレイキの練習会でかけ合いをして、たくさん話をしたら、なんだかいろいろ軽くなったサボ子です
喋るのも大事ですな〜!

さて、鬱々とした人間たちとは対照的に外の草たちはものすごい勢いでのびのびと伸び放題
毎年この季節の草の勢いに、ここに暮らし始めた頃は泣きながら草むしりをしたもんです

でも、今年はその草を有効利用できるかも!
去年から「いつかやりたい」と、ツキイチで集まる「おばあちゃんの知恵袋」の仲間みんなで話し合って、いよいよ草木染めをやることになりました。

やった人は「簡単だよ」「誰でもできるよ」と言うのだけど、どうしていいいのやら…。
メンバーの中にやったことのある人もいるし、友人にも何度も染めている人がいるので、まずはその人たちによーく話を聞くことに。

「簡単にできるんだけど、ちゃんと染めるには草木の量がたくさんたくさん必要!」
「よーく煮てからやらないと染まらない」

「たくさん」ってどのくらい?
「よく煮る」ってどのくらい?

質問攻めにしていたら、「まずはやってみたら?」と簡単なサイトを教えてもらいました。

うちの隣は無事なヒメジョオン(ハルジョオン)畑(早い話が荒地)
簡単に材料が集まりました。
布の重さの10倍の花を採って


サラシを切ったものを、前日に豆乳と水を1:1で割ったものにつけてそのまま乾かし…(タンパク処理と言うそうです。染まりが良くなります)
ヒメジョオン(ハルジョオン)を煮出した液につけて煮ること20分。
その後ミョウバン液に漬けて20分。
とってもキレイな黄色に染まりました!


「やればできる!」どこかの芸人さんみたいなことをつぶやきながら、染まった布を見るとニンマリ
友人から「草木染め大全」という本も借りて、いざみんなで染めますよ〜。

ヨモギ・玉ねぎの皮・ヒメジョオン(ハルジョオン)の3つを手分けして前日から煮込みます。
材料確保には、どれもあんまり苦労しないで済みました。
特にヨモギやヒメジョオンは「どんだけでもあるよ」状態。

わたしはヨモギ担当で、春先からたくさん採って乾かしていました。
これでもかと言うほど入れてしばらく煮込んだら、色が出てきたので早々に火を止めて後は漬けておきました。
これでもう十分かと。

みんなで集まって鍋を見てもらうと、経験者のAさん「全体にまだ薄いかも」
「えっ!?あんなに入れたのに?」

「ヨモギはもしかしたら、もっとクタクタになるまで煮たほうがよかったかも」
「確かに…色が出たと思って早々に火を切ってしまった…」
そこでAさん、その辺へハサミを持っていってあっという間にヒメジョオンやヨモギを束にして持ってきてくれた!
さらに自宅に貯めておいたという玉ねぎの皮も大量投入!
パイセンかっこいい!

我々も時間のあるだけ、ヨモギを摘んで鍋に投入。
後から来たNさんも、家の近くのヒメジョオンの花を煮た鍋を抱えて登場。
みんなの力で、煮汁がみるみる濃くなりました。

煮ている間に、それぞれの布を輪ゴムで縛ったり、糸でくくったり、割り箸で挟んだり。
模様をつけます。
わたしは、大豆を包んでゴムで縛って「豆絞り」を作ることにしました。

そしていよいよ煮汁に布を入れます。
Aさんは、繭玉を持って来ていて「ちょっと入れてみようかな」と煮汁の中へ。

繭玉は、途中で糸がツルツルと出て来てしまったので、早々に引き上げられましたが、
「絹糸ってこうやって取るんや〜」とか、養蚕の話をみんなで聞いたり、糸引きに行っていたおばあちゃんから聞いた話をしたり。
待っている時間の話があちこちに飛んで、全く長く感じません。

20分ほど煮てから取り出し、ミョウバンを溶かしたミョウバン液へ。
これが触媒になります。
ミョウバン液に漬けた途端、色がフワーッと鮮やかになります。
15分ほどミョウバン液につけた後、もう一度煮汁の中へ。
火を止めてそのまましばらく待ちます。
熱い鍋から布を取り出し、水洗いして糸や輪ゴムを解くと…。

Aさん撮影 みんなの作品

模様もいろいろ、タンパク処理をした布・してない布で発色が全く違ったり。
ヨモギはやっぱり煮足りなかった〜
かなり薄目に出ました。

わたしは豆絞りを玉ねぎの皮で染め、くしゃくしゃにして輪ゴムで留めたものをよもぎで染めました。


ヨモギはやっぱり薄い
一方、玉ねぎの皮はすごくよく染まりました!豆絞りもいい感じ

「あーこれはいいね。またやろう」
「今度は触媒を変えてみたいね」
今度はぜひ寒い時期に…

そして、まだまだ終わらない!
今度はうちの玄関先で友人と3種類!
わたしはドクダミ担当。
友人はヨモギとビワの葉と木を煮出して来てくれました。

前回はヨモギが薄く出てしまったので、これでもか!と言うほどのドクダミをネットに入れて鍋に!


だっしゃもない台所ですみません
ドクダミが立ってるぞ〜!
この鍋かなり大きいのですが、それを上回るドクダミの量。
前の日からクタクタになるまで煮ました。

友人は、子どもの下着やTシャツなどを染めていきます。
「そうか〜白いものってすぐに白くなくなるけど、染めればいいんだ!」

わたしは、お知り合いのSさんにいつも作っていただいているFパン(ふんどしパンツ)のためにサラシを染めました。
ドクダミやビワで染めた布を下着にするって、体によさそう!

ここでも染める間にいろんな話をして、1人で染めるより誰かとやるのが断然いいな!と思いました。

出来上がったのがこちら。


手前がビワで後ろがドクダミです。
模様もおもしろく出ました

「煮汁は側溝に流しても罪悪感ないね」
「飲みたいくらいやな」

あの後、ちょっとくすんだ白いタオルや弓道の手袋を出してきて「染めるぞ〜」とためてあるけど、
やっぱりひとりでは孤独…待ってる時間におしゃべりするのも混みで「草木染め」だな!

「田舎に住んでてよかった〜」
染めながら実感
飛騨は宝の山だ〜

関連記事
飛騨市の山城ツアーに行ってきました
市民時報のリレー随筆
憧れのクロテッドクリーム
エネルギー体をさわってもらう
母の認知症 その2
岡本太郎展に行ってきました!
新年会の出し物は…
Share to Facebook To tweet